2013年3月27日水曜日

パスタとカクテル

モレーリアにはフルーツカクテルっていうものが売っていた。
数種類のフルーツを賽の目に細かく刻んでを大きなコップに山盛り入れてレモン絞ってもらって食べるんだけどこれは本当に美味しかった。
メキシコ人はこれにチレを掛けて食べてますけどね、
しかしながら賽の目に果物を刻むだけで人が並ぶほど繁盛するとは………

そういえば「栗原はるみ千切りで一儲け的」な週刊誌のタイトルが電車の中吊りにもあったっけ………
食べ物を細かく切るという行為は名物を生み出すまでの技なんだ!
そうか!一儲けもできる技なんだなっ~
山形県の郷土料理にも「だし」があるじゃないか!

なんてソカロのベンチでフルーツカクテルを方張りながら考えていた。

食べ物の話ばかりで恐縮ですが、モレーリアにはなぜか?マリスコス、魚介料理のレストランも多くて評判のレストランで食べた大盛のエビのクリームパスタはまずかった。
フランスで学んだ、「パスタなんていうものをパスタを主食にしている国以外の所でなんて食べるもんじゃない」の法則を忘れてつい頼んじゃった。
フランスで出てきたパスタよりはマシだったものの、ストライクゾーンの広いべべの舌をもってしてもまずかった、モレーリアで、そしてチチカステナンゴでも一度失敗した。
失敗するとわかっていてもパスタが食べたくてしょうがない時があるんですよね、
そしてメキシコやガテマラではパスタが美味しくない理由があるのですよ、
それはね、標高の高い街が多くて水の沸点が低いんだって、それゆえにアルデンテを望む事は出来ませんのです。
ご飯もね、なんかね芯が残るか、のびるまで炊き続けるか
あるいはスーパー圧力釜を使えばおいしいのが炊けます。
と物知り博士が言うとった。
皆さんパスタにはご用心!
因みにモレーリアの標高は1921m
とても美しい街ですぞぃ

2013年3月26日火曜日

宿問題と奴の巻

日本人は何不自由ない生活を自国でしているお陰様で旅の宿選びにはいろいろと慎重になってしまう。
ホッとシャワーが出るのか?の「シャワー問題」
Wi-Fiがサクサク繋がるか?の「Wi-Fi問題」
ベットのスプリングがヘタっていないか?の「スプリング問題」に「鍵問題」そして「トイレ問題」と問題が目白押し…………
安宿に泊まっているんだもの、この辺りまでの問題はまだ何とか我慢が出来ても
虫問題はあかん!
寝ている間に虫に刺されるような宿だけには泊まりたくないのである。
そんなこんなをクリアーした素敵な宿が今泊まっている宿である
とても気持ちのいい宿で共同のキッチンが付いていて
部屋には大きい窓もあって大変に気持ちがいい。

朝早く又は夜遅く宿泊客が寝ている時間にひっそりとインスタントコーヒーをテラスで飲むのが楽しみだった。

4日前までは…………
ただいまこの気持ちのいい部屋の隣にまったくもって呆返る男が泊まっているのである。
いい歳の中年男で
ドスの利いたガラガラ声が大きく、フレンドリーと言えば聞こえはいいが誰かれ捕まえては大声でしゃべりまくる!大声で歌う!独り言にあってはいけないボリュームで独り言ちる
そして部屋の壁は薄いのだ………
兎に角喧しさ120点満点なのである。
呆れた事にブーブークッションなみのおなら連発で
歯を磨く時のオエオエは最も迷惑行為の一つで
朝っぱらからマリファナスパスパでまたまたオエオエ咳き込んだりするのである。

その上、大音量でウーハーを効かせてレゲーやらクラブミュージックをシスコンを持ち込んで夜な夜な聞き続けるのであるから迷惑極まりない。
ウーハーの効いた喧しい音楽のお陰で眠れない夜を過ごしたべべは機嫌が悪かったのは言うまでもない。

朝っぱらから隣の部屋で大きい音で音楽は鳴り続けていて全く迷惑な奴だと思っていたが………
なんと奴はテラスで管理人を捕まえて大声で喋りまくっていたのである!
つまり奴は部屋に居なかったのだ!

え?なになに?このやかましい音楽は一体誰が聞いているのですか?こんにゃろ~
朝っぱら意味の無いヤカマシさをどんだけ大放出すれば気が済むんじゃい!こんちくしょ〜
資源国並みに負のエネルギー産出量に恐れ入るわ!

わしは言ったよ!
べべ「ちょっと!音楽のボリュウム下げてよ!」
呆れ男「部屋に入ってボリューム下げていいよん~」
べべ「部屋に入ってもいいんだね!」
呆れ男「べべ!僕のものは君のものだよ~」
とか切り返してくるのである!
なんていう厚かましさ!

こんにゃろ~の部屋のシスコンのボリュウムをOffにしてしばし寝ることに………
ああ〜何という静けさ………
そして二時間後目を覚ますとテラスでは時が止まっていたかの様にこんにゃろ〜がでっかい声で
同じ場所に立ってまだ喋り続けていたのである……………
そして奴はその日この宿を去った。

平和が戻って来て嬉しかった。素敵な日々が戻って来てインスタントコーヒーと旅の残り少ない時間を過ごしていた今日になって
後方から「ご機嫌いかが?」って声を掛けられて振り向いた瞬間呆れ男がハグをしてきたのである、マジですか?神様?
べべってなんかこの旅で悪いことしたっけ?
この旅は残すところ後2日だって言うのに…………
ご機嫌いかいかが〜ってご機嫌急に悪くなったわ!

そして男は隣の部屋に入ったかと思いきや
すぐに出てきて宿をぐるり歩き回り話の出来る相手を探していたが居ない事を確認するや否や

何ということでしょう〜(劇的ビフォーアフターのテーマ曲とナレーションよろしく!)
べべの部屋の前の鏡で自分の面積の広い顔を撫でたかと思いきや、廊下でおもむろに腕立て伏せを始めたのある……………
うっとうしさの完成度が高すぎてちょっとイタギモチヨサすら感じ出した。

こう言った一部始終を観察している私も私ですが
なかなか持って旅の最後に誰にでも話せるお土産話が出来たと言えば出来た訳である。

2013年3月25日月曜日

サンクリストバル・デ・ラスカサス

サンクリストバル・デ・ラスカサスにはオアハカで知り合ったあきちゃんが誘ってくれた。
夜行のバスでオアハカを出て朝早くにサンクリに到着してバスを降りてみると
ネパールに似てる!少しヒヤッとした空気感も、山に囲まれている景色も、街の鈍い感じも………あ!人の顔だって似てるぞ!…………
ワタクシはなぜ以前見たことのある自分の狭い経験の中から同類のものを引っ張り出してきて照らし合わせちゃうんでしょうか?
あまりいい癖じゃないんです、
今になってみれば似ている所なんてほぼ山に囲まれている街だっていうことくらいだったんですけどね。

オアハカに比べるとぐっと民族衣装を着ている人たちが増えるし、
人が全体的に小さいよ~小さい!
近くの村々にはそれぞれに個性的な民族衣装があって、それを着こなす姿は小さな子供であっても厳かさを感じさせます。
そして、この街はそれぞれの家に塗られている壁の色が何ともいい色で
「旅は色の経験でもありますよ!」って教えてもらった気がします。
ここの街であきちゃんと別れた後に移った宿の窓からは大きく山の景色がいつでも見えて
壁の色が水色で良い部屋だった。
この壁の水色が上手い言葉が見つからないけど、艶のない穏やかな鈍色の水色で
こんな水色ってどんな絵の具の何色と何色と何色をどのくらいの割合で混ぜると出来上がるんだろうか?
いい色だな~宿に帰る度にそう思うんだから大した壁だ!

色と色の組み合わせ、割合がとてもいいな~そう思わせる壁の色をサンクリでは幾つも経験した、

壁の色が印象的な街サンクリでは美味しいインドカレー屋さんにも出会った。
日本人女性が営むインドカレー屋さんの噂はオアハカでも聞いていたし、後に
メキシコシティーでも話題に登っていた、有名店?
カレーは丁寧に作られた愛情を感じられる味で美味しくて何度か通いました。
豚肉入りの辛いインドカレーは本当に美味しかったな~
「わし!」と自らを呼ぶカレー名人は本人も美味しそう、で、とことん逞しい!

何でしょうか?メキシコのサンクリで本格インドカレーを頬張るという旅の平衡感覚を無くすような組み合わせも又とてもいいな~と感じたのでした。


2013年3月20日水曜日

コーヒーカップ


行ってみたかったメキシコの街を二ヶ月近く掛けて旅をしてきて
オアハカに戻って来たのは3月の半ば
バスのターミナルからタクシーに乗ってオアハカの街を窓越しに眺めた時
オアハカが自分にとって懐かしい場所になっていることに気がついて少し不思議に思えた。

懐かしさって言うのは安心感とワンセットかな?
二ヶ月近くの旅で疲れていたのと
見知った街に帰ってきた安心感が大きかったのかもしれないけど
街を走るタクシーの窓を見ながら気持ちがグッとおセンチに傾いた。

旅をしているとスペシャルなものを沢山見るし感じるわけで
それはそれはくたびれる、それにメキシコの旅は緊張感も必要で
疲れていたんだ!
オアハカに帰って来て具合が悪くなった。
そんな時に旅で知り合った友達からから「旅には休息も必要です。」なんていうメールを受け取ってそうか?休息だ!

歯まで痛み出して、日本から持って来ていた薬を飲んでゆっくりとオアハカで過ごす。
そうしてみると以前に過ごした二ヶ月間の間に目に入らなかったものが見えてきたり、
以前は別に欲しいとも思わなかったものが欲しくなったりした。

オアハカに帰ってきてコーヒーカップを買っちゃった。
バックパッカーのべべが陶器のコーヒーカップなんて買ったって持ち歩いてる間にすぐに壊れちゃうって………
でも欲しくなって買った。
バロベルデと呼ばれる陶器のコーヒーカップは薄手の
織部色の焼き物でオアハカの小さな村で焼かれているんだけど
おたふく風邪でもひいたみたいに半分から下がまあるくぷっくりと膨れた形が愛嬌があってかわいいんだ〜

両手で持つとすっぽりと手のひらの中に収まるくらいの小さめの大きさで毎朝美味しいコーヒーをこのカップで飲みながら旅のイロイロを浅く思い返してみたりしてる。

すぐに割れてしまうかもしれない、それでもいいや、そう思って買ったコーヒーカップだったけれど
旅の終わりが近づいて来た今となっては
日本に帰るまで何が何でも壊さずに持ち帰ろうという覚悟が出来たのだ。

2013年3月18日月曜日

揚げたてポテチ

オアハカは屋台がたくさん出ていてついつい買って食べ歩きたくなっちゃう
トウモロコシの茹でたもの、焼いたもの、寒くなるとポンチというフルーツがたっぷり入った
暖かい飲み物もあるし、タマレス、ハンバーガー、トルタ、それにポテトチップス

ポテトチップスの屋台は人気があっていつ通りがかっても行列ができてたな~
ジャガイモをその場で薄くスライスしてカンカンに熱くした油の中に
ザーッと通した揚げたてのポテチ最高だった

ジャガイモを大っきな油の入った鍋の中に入れた瞬間ジャガイモの水分がモクモクって鍋から蒸発して辺りが真っ白く曇るのは豪快!
オアハカの人はね、それを小さなバケツぐらいの大きさの入れ物に
山盛りお持ち帰りでこれまた豪快極まりない。

べべは小さなビニールに入れてもらって、チレソース、塩、レモンを絞ってもらうんだけど
揚げたてほやほやのポテトチップスなんて日本で食べたことがなかったので初めて食べた時には美味しさにクラリ
ぽりぽりしながらの夜オアハカ散歩が楽しみだった。

街の中心にある広場、ソカロではいつでも民族衣装のブラウスやアクセサリーを売っている露天が並んでいてそこにマリンバの演奏、ギター、マリアッチ、フォルクローレが加わって
そこに居るでけで楽しいよ
たまには、ダンソンというゆったりめの音楽に合わせて踊るダンスが見られる日があって
年配のカップルが踊るダンソンは見ているだけで艶っぽい優雅さにやられちゃう
いいな~歳をとってもあんな風にお洒落で素敵でいられますように
あ!素敵な恋人も必要だった!

ポテチぽりぽりそこんところに気がついちゃったんだな~
しょぼ~ん

さよならオアハカ

10月の28日、メキシコで始めての街オアハカに着いてから
結局のところ、オアハカという街に二ヶ月の間居た事になったな~

この二ヶ月は「死者の日」から始まってメキシコ版サンクスギビング、クリスマス、お正月とイベントが次から次にあってオアハカ
は兎に角にぎやかでしょっちゅう街の何処かでコンサート、パレード、古本市、映画祭、エキシビジョン、その間にデモもある

お正月をまたいでそろそろ重たい腰をあげて旅に出なくっちゃそう思い出して
荷物をまとめだしてみるとこれがまた予想以上に荷物が増えていた。

物欲大魔王のべべはこれでも相当に「欲を抑えてオアハカ」のはずだったのに
抑えても抑えてもこのざまだよ
欲しいものは山ほどあるが、これから旅に出るって言うのに
これは買ってはあかんやろが!
そう自分に言い聞かせながらの二ヶ月だったはずなのに……………

古本、陶器の人形、作品を作る為の材料、そして、かご、カゴ、籠!やっぱり買っちゃってたね
籠!多分前世カゴ職人だった血が見事な出来のカゴを見ると次の瞬間に財布を出す。という連鎖反応を起こすのだからこれはいた仕方ない。

そんなこんなで実家宛に10kの荷物を一つ送ることにして、ダンボールを探してガムテープ買ってって荷造り、流石に自分の荷物だけを家族に送りつけるのも気が引けたんでギリギリになってメキシコ産のコーヒー、飴玉、クッキーなんかで体裁見繕って

荷物を出して、更に滞在していたアパートに一つ荷物を預けることにして荷物をまとめ終わると淋しくなって来た。
ほんの二ヶ月滞在していた街を離れるだけでこんなにも淋しいものなのか……

それでも二ヶ月後に友達とオアハカで落ち合うことになっていたので
また戻ってくるけどねさよなら~オアハカ
また戻ってくるからね~

で、夜行バスでサンクリストバル・デ・ラスカサスヘ

グアテマラの染織

ガテマラの染織は本当にすごい!
とうとう狂った。
あまりいろいろなことを考えず欲しいものを買ってしまえ!
只今やっちゃってます。
これはねTzutesと呼ばれる風呂敷です

帽子

べべはたびの途中に色々な物を無くします。
とうとう無くした!
一番大事なものを・・・・・
帽子の良子ちゃんの作品で、もう十年以上もかぶっていた
ほぼ相棒と化していた帽子を!
インドネシアもニューヨークもパリも熊本もそれからスペインもカナダも一緒に行ったのに
メキシコを出てガテマラのチチカステナンゴの市場でなくした。
ニューヨークではいい帽子だね〜って道行く人に何度も褒められて嬉しかったな〜
この旅でもずっと一緒だったのでひどくくたびれて「きっとこの帽子もこの旅が最後だな〜」
そう思っていたら、旅が終わる前に無くしちゃったよぉ〜

そして帽子がないとガテマラの陽射しはキツイ!
でも欲しい帽子なんてそんなにすぐに見つからないし困ってたんだけど
今日やっとみつかった良子ちゃんの帽子にはかなわないけどお気に入りの一つになりそうです。

2013年3月7日木曜日

オリエンテペケ

オリエンテペケという村で市が立つ日だと言うので行ってみた。
本気だった。
豚と鶏と七面鳥と羊とロバと牛が売ってた。売り手と買い手の話を聞いていたら子牛が1200ケツアールで売られている事がわかったんだけど
日本円で13000円程度・・・・・・
正直高いんだか安いんだかすら判断できないべべに子牛はいらんかね〜
と勧められてもな〜
子牛と旅するのもいいかもしれないか〜
荷物持ってくれるし・・・・・・
でもそれならロバちゃんがいいな・・・・・
名前どうしよっかな〜?









はぼんねぐろ

これ、グアテマラの市場にい行くと何処にでも売っている石鹸なんだけど
昔から使われているものの様で
木灰と油を混ぜて作ってあるんだと思うんだけど・・・・・・
灰の臭いが少しキツイけどね
ガテマラの人達の素朴な生活の象徴の様な存在だな〜と
関心深く使ってみています。
日本で使われている石鹸には灰の代わりに苛性ソーダが使われているけど
今、まだ薪を使った生活をしているガテマラでは皮を舐めしたり、染色にも、石鹸にも灰が使われているんだろうな〜と想像して
生活のリサイクルが減りつつある日本には少なくなった物が沢山ガテマラには残っている事に
キラキラ感じたりしています。


2013年3月5日火曜日

アクセサリー

全くもってどうでもいい話ですけど
上からサンクリ、グアナファト、オアハカ、熊本、インドネシア、べべはたびの思い出にアクセサリー買うの好きみたい。

まあね、小さいし重たくないし理にかなっているといえば理にかなっている











ガテマラの織機

FBにも書きましたけど
昨日ガテマラで始めて織機を見る機会があって驚いた!
今まで見たことがあったのはほとんどが「いざりばた」
ベルトで縦糸を引っ張って床に座って織る幅の狭い織道具だったんだけど
こんな簡易な道具でこんなに複雑な織物が出来上がるなんて本当に凄いな!
ガテマラ人・・・・・
そう思っていたけど
織り機を見せてもらったら
どんだけ綜絖あるんだろう?
すごい数の綜絖で
綜絖通しを想像しただけでも頭が下がる。
べべが学校で染織を専攻していた時にガテマラの布を講義で見せて貰った、
にその色の強さと柄の面白さに衝撃を受けて
何時かガテマラに行って見たいと思ったあの衝撃がよみがえった!

やっぱりガテマラの染織をは凄かった。

只今ガテマラ

写真が良くないの!相変わらずですが
ガテマラの山間部の村の景色、
畑がパウル・クレーの絵みたいに見えてきてまたまた人の手で作られたものに感動しているのです。